ゲゼルマネー経済学入門~ゲゼルマネーを導入して、好景気にしよう

ゲゼルマネー経済学入門

ゲゼルマネーを導入して、好景気にしよう

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【年金】第2回 2000万円を貯蓄する

20歳から60歳の間の40年間で2000万円を積み立てる場合を考えてみましょう。運用利回り0%なら年額50万円の積み立てが必要ですが、運用益が得られれば、積立金額は少なくて済みます。 今回は、どのくらいの運用利回りが得られれば、どのくらいの積立額で済むか…

【年金】第1回 老後の生活費

金融庁の金融審議会が出した報告書をきっかけに年金の2000万円問題が話題になっています*1。日本の年金は、長らく国債を中心に運用されていたために、運用成績は決して良いとは言えませんでした。現在、年金が問題となっているのも、運用成績が悪いことが原…

【コラム】株式水準の決定方程式と気体の状態方程式

二つの方程式が並んだ、変なタイトルです。変なこと考えてます。 株式水準の決定方程式を見て、ふと気体の状態方程式を思い浮かべました。株価Pと気体の状態方程式の圧力pが似ているな、と。株取引の動きは、さながら気体の分子運動と私には見えてきました(…

預金課税によるハイパーインフレ対策

異次元緩和という金融政策の失敗により、日銀のバランスシートは巨大になり、いずれは、日銀を震源とした経済危機が日本を襲います。これは、異次元緩和の出口が見いだせるか、否かにかかっています。 異次元緩和からの脱出に失敗すれば、円暴落を引き金とし…

株価水準の決定方程式

株式を購入して、代金を支払っても、お金の総量は減りません。なぜなら、買い方の反対側には、売り方が存在し、その代金を受け取るからです。 すると、貨幣量が一定の仮定の下で、株価はどのように決定されるのでしょうか?考えてみました。 1. 株価水準の決…

フィッシャーの交換方程式の観点からのゲゼルマネーの理解

時間と共に価値が減っていくお金がゲゼルマネーです。持っていると価値が下がるので、直ぐに使いたくなります。このため、貨幣回転率が高くなります。 貨幣回転率が高いというゲゼルマネーの特徴を、フィッシャーの交換方程式の観点から見ると、どのように理…

非課税枠付き預金課税と消費減税を同時実施した場合の損益分岐点

非課税枠付き預金課税と消費減税の同時実施は、消費に対するペナルティを貯蓄に対するペナルティに転換するもので、消費を喚起する税制改革です。 今回は、この税制を実施したときの、家計における増税と減税が相殺する損益分岐点について計算しました。 1. …

預金通貨の発行-信用創造・政府支出・銀行支出・現金入金

今回は市中銀行による預金通貨の発行について説明します。金融システムを理解する上で、最も基本的、かつ、重要なことの一つですが、十分に理解している人は少ないように思います。 家計や企業などの民間で流通している民間流通貨幣 (マネーストック) には、…

通貨の種類

金融システムには、いくつもの異なった性格を持つ通貨が流通しています。ここでは、金融システムに流通する通貨の種類について説明します。 1. 通貨の種類 通貨は、その流通する場所によって、2つに分けられます。 一つは、家計・企業などの民間で流通する通…